東南アジアでのコーヒーの思い出

2016年12月30日 Kishimoto Yoriko

私は旅行が好きだ。
その時に経験した【東南アジア珈琲事情】。


旅のはじまりはタイからだった。ご存知の通り、蒸し暑く行った経験のない人はタイの人が何を飲んでるのか知らないのかもしれない。答えは意外と近代的で、コンビニや商店でペットボトルの飲み物を買うのが一般的。飲み物の種類も豊富で、日本の緑茶だけでも品揃えがよければ3,4種類は置いてある。(もっともタイでは甘い緑茶が人気)
日本と比べて、全体的に甘い。砂糖入りではない緑茶を探すためにコンビニをはしごする事もしばしば。


そしてローカルに人気なのが“屋台の飲み物”
屋台の文化が色濃いタイ。屋台のテイクアウトの飲み物は大抵がビニール袋にそのまま飲み物と氷、ストローがささった状態で提供される。現地ではカフェイェンと呼ばれる。だいたい12バーツ(40円ほど)で、かなりコスパは高め。この屋台でタイ初の珈琲を飲むこととなる。
濃いめに出した珈琲をコンデンスミルクを注ぎ込み、氷でパンパンにしたビニール袋に注ぎ込む。
初めはかなり濃いめだが、暑いこの国ではあっという間に氷が溶け、丁度いい濃さになる。多めの氷をその後に食べるのも涼がとれていい。


基本的にローカル(地元民)が行く屋台のおばちゃんは英語がほとんど話せないので、よく聞けなかったのだが、『うちのは他のと違ってチェンマイのコーヒーだよ!』と言っていた(多分)のを覚えている。最近になり、チェンマイ産のコーヒー豆の名前を聞くようになり、我らがsanwa coffee worksでもチェンマイ産のコーヒー豆を扱うようになった。その傾向を見ると、あの時にあのおばちゃんが自慢げに言っていた事に真実味が増す気がする。
二度目に飲んだのは、これまたローカルの食堂。日本人に合わせたマイルドなタイ料理とは違い、かなり辛味が強い。
私は普段お酒を飲まないのだが、スパイシーな料理に目を回していると、店主が『飲め、飲め』と麦茶のように見えるその飲み物を勧めてくる。味も麦茶のようで、香味が強くて食事にぴったり。
『これは何?』と聞くと、店の奥からガラス瓶を持ってきた。
コーヒー豆が半分ほど入っている。自家製のコーヒーリキュールだった。どうやら私が飲んだのは、これの水割りらしい。
この時に店主は『これはベトナムのコーヒー豆だ』と言っていた。砂糖入りのバージョンもあり、ミルクを注ぐと、まるでカルアミルクのような味になる。しかし、油断は禁物。香りが良く飲みやすいので、帰り道無事に宿に辿り着ける量に調節しないとろくなことにならない。


思ったよりも大手チェーンのコーヒーショップも多く、若い富裕層がカップを持って歩く姿は日本とさして変わらない。
かなりオシャレな店も増えつつある、バンコク。日本のようなコーヒーサードウェーブが巻き起こる日も近いかもしれない。


アートディレクター

岸本資子

Kishimoto Yoriko

The Oriental Design代表。オープン当初から全てのデザインを担当。パッケージデザイン、店舗インテリア、コンセプト、ホームページデザイン、動画作成…etc 地元岡山を拠点として幅広い分野で活躍している。



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