JCRC2017予選3位通過。世界大会進出をかけた8月末決勝大会へ

2017年7月28日 Nishikawa Takashi

はじめに。

2度目の出場となるJCRC(Japan Coffee Roasting Championship)2017年度の結果が先日返ってきました。
日本全国から出場した競技者50名中3位。
予選結果上位6名で開催される日本一のロースター(焙煎士)を決定する決勝大会(8月22~24日)に出場します。
その前に、わたし自身の振り返りもかねて、JCRCについて少しおはなしさせていただきます。

JCRCとは?

本大会をご存知の方はどれだけいらっしゃいますでしょうか?
わたしはコーヒー専門店を23歳のときに父から継ぐにあたり、日本一、世界一のロースター(焙煎士)になるという目標を立てました。小さいお店が世界に立ち向かうためには、技術で勝るしかないとおもっていました。
その日本一、世界一という目標に一番近い大会がこのJCRCでした。

 

SCAJ主催のコーヒーの焙煎日本一を競う競技会

JCRC(Japan Coffee Roasting Championship)は、一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会であるSCAJ(Specialty Coffee Association of Japan)が主催する大会。当協会が主催する競技会は、JCRC以外では日本一のバリスタを決めるJBC(Japan Barista Championship)が歴史ある大会として有名です。

 

SCAJが主催している大会は、
ジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)
ジャパンサイフォニストチャンピオンシップ(JSC)
ジャパンラテアートチャンピオンシップ(JLAC)
ジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ(JCTC)
ジャパンコーヒーイングッドスピリッツチャンピオンシップ(JCIGSC)
ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ(JCRC)
ジャパンブリューワーズカップ(JBrC)
以上、2017年現在で7つ。

バリスタ、サイフォニスト、ラテアート、カッピング、コーヒーカクテル、ロースターなど、コーヒーに携わるさまざまな職人の技術を競い合う競技会があります。
その中で2012年からスタートしたJCRCは、簡潔に言うと『焙煎技術が高い人が勝つ』大会です。

世界一を決定するWCRCの出場者を兼ねる競技会

そして、JCRCに優勝すると、世界一のロースター(焙煎士)を決めるWCRC(World Coffee Roasting Championship)に出場することができます。
WCRCは強豪の北欧をはじめとした世界中のコーヒーロースターたちと、ベストのロースティングプロファイルで焙煎勝負するすばらしい競技会です。

From :World Coffee Roasting Championship FACEBOOK

 

JCRC2017予選

2017年の予選大会は6月7日(水)、6月8日(木)の2日間。
東京足立区にある国内焙煎機メーカー富士珈機の東京支店で日本全国から50名のロースター(焙煎士)が集まりました。

競技内容

2017年のJCRC予選の競技内容は主に2つ。
1.60分以内に与えられた1キロのコーヒー生豆を焙煎して1番おいしいと評価した煎り豆を提出
2.用意された5種類のコーヒーをカッピングし、焙煎プロファイルおよび味わいを評価しコメント

使用する焙煎機

富士珈機の本格派小型焙煎機Discovery(推奨生豆投入量250g)
火力もダンパーも数値管理できる本格的な半熱風の焙煎機。
自家焙煎店のサンプルロースターとしても活躍しているこの焙煎機での予選会は、昨年JCRC2016に引き続き2度目。
焙煎機毎に多少の個体差があるため、当日割り当てられた焙煎機で最終的な火力、ダンパーを決定。
1キロの生豆で競技時間内(60分)に焼けるのは多くて4バッチ。

使用するコーヒー豆

JCRCの大会スポンサーからコーヒー生豆1キロ支給。
全競技者終了後にコーヒー生豆が発表されるため、競技中は何の豆を焙煎しているのかわからない。
2017年のJCRCはコロンビア産。

点数の付き方

各競技者から提出されたコーヒー豆は翌日にセンサリージャッジ4名により100点満点のカップ評価される。
今年から導入されたカッピングコメント試験は5種類各5点満点で合計最大25点となる。
・カップ評価【100点×4】
・カッピングコメント【5点×5】
425点満点で競う。

↓カップ評価シート

予選突破人数

JCRC2017は競技者50名中、結果上位6名が予選を突破し決勝進出。
SCAJ主催の各種競技会は予選突破が非常に難しい大会と言える。

2017年わたし自身の競技内容

ここから少しわたし自身の話をさせていただくと、2年前にJCRC2015に初出場し、昨年JCRC2016は参加者数が多く出場することができなかったため、2017JCRCが2度目の参加。

昨年JCRC2016から小型焙煎機Discoveryを使用した予選となったため、Discoveryを使用した予選会への出場は初となる。

60分間の使い方

初出場で60分という限られた時間での競技となるため、綿密に60分の動きを決めておかないとワタワタするので、ザックリではあるがタイムテーブルを作成しておいた。
——–
TOTAL60min
生豆ハンドピック[5min]
1バッチ[10min]:個体差確認
2バッチ[10min]:本バッチ
3バッチ[10min]:予備バッチ
カッピング[15min]
提出豆ハンドピック[8min]
パッキング[2min]
———

当日はほぼこの想定通りの動きをすることができた。ただ、焙煎機の個体差がおもったよりも大きく、1バッチ目・2バッチでガス圧を修正し、3バッチ目で決めていたロースティングプロファイル通りに焙煎することができた。
そして、焼いた豆はすぐにカッピング。
1バッチ目、2バッチ目の失敗焙煎も含めて計3種類。
3バッチ目の理想的なロースティングプロファイルのものがバランスがよく、クリーンカップだったため、その豆を選択し、時間の許す限りハンドピックした。

結果3位

予選の結果は3位。
2年前のJCRC2015のときは真ん中くらいの順位だったため、初の決勝大会出場。

さいごに。決勝に向けて。

決勝進出が決まってから、決勝大会経験のある方や焙煎に関する勉強をさせていただいた方々に会い感謝の気持ちを伝えた。焙煎の事を右も左もわからない中で、がむしゃらに始めた23歳の夏からもう7年以上が過ぎた。未だにコーヒーの不思議に悩まされることはあるが、”焙煎”について1つの答えを持って8月22~24日の決勝大会へ挑みたいとおもいます。

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ヘッドロースター
西川隆士


クオリティコントロール

西川隆士

Nishikawa Takashi

1986年生まれ、SCW創業者。店舗の焙煎&ドリンクのクオリティコントロール、コーヒー生豆調達を担当。コーヒー焙煎における大会(JCRC)に出場。ロースターの育成にも注力。インドネシアなどへの農園訪問など、積極的に現地へ赴く。



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