砂糖応用編-砂糖の種類とコーヒーとの相性

2017年8月4日 Nakayama Keiko

以前、お砂糖について製造工程で様々な特徴、味わいがあることを書かせて頂きました。
過去記事:お菓子とお砂糖
サトウキビから出来るお砂糖は、製造工程で含蜜糖と分蜜糖の大きく2つに分類され、さらに精製度などで様々な種類のお砂糖になっていきます。
黒糖もきび糖もグラニュー糖も三温糖も原料は、同じサトウキビから作られたお砂糖です。
 
製造工程で、精製していない、または精製度の低い含蜜糖は独特の風味を持ち、穏やかな甘さ。
精製度の高い分蜜糖は、はっきりとキレのある甘さです。
含蜜糖と分蜜糖と種類分けしたお砂糖でも何種類もの製品があり、
また様々なメーカーで使用する原料の産地や、独自の製造工程を行なっているため、味わいが異なります。
 

砂糖の種類とコーヒーとの相性

サトウキビの本来の風味だったり、キレのある甘さ、コクのある甘さといった味わいがなかなか文章だけで、感じることが難しいのですが、このお砂糖の風味の違いを感じるのにコーヒーと一緒に合わせるとより感じやすく、またコーヒーの味わいの変化も楽しむことがでしました。

黒糖(含蜜糖)

穏やかな、甘さが広がりコーヒーの苦味にコクが加わったように感じました。

赤糖(含蜜糖)

個性のある甘みと風味を持つ赤糖ですが、意外にもコーヒーとの相性がとてもよいと感じました。
コーヒーがすっと澄んだような飲み口に感じられ、まろやかな甘みを感じながらも主張しすぎず、風味豊かな味わいが楽しめました。

オーガニックシュガー(含蜜糖)

優しい甘さと、後口にほのかに独特の甘みがします。
コーヒーの苦味が薄く感じられ、少しコーヒーの輪郭がぼやけてしまったように感じました。

上白糖(分蜜糖)

含蜜糖と比べると、コーヒーの味が急にわかりやすく感じます。含蜜糖で感じにくかった酸味を感じ、苦味、酸味ともに、にくっきりしたように感じました。

グラニュー糖(分蜜糖)

上白糖よりも甘さを感じ、コーヒーの苦味と調和していて、まとまりのあるように感じます。

今回は、含蜜糖3種類、分蜜糖2種類の計5種類のお砂糖ので試してみた感想は、
コーヒーの酸味を和らげたり、コクや深みをプラスし、お砂糖の風味も含めて味わうのなら「含蜜糖」
コーヒーのほろ苦さや香りの特徴が浮き上がるように感じられる、コーヒーそのものを楽しむのなら、「分蜜糖」がオススメです。

 

【まとめ】
自分の好みにあわせて、またコーヒーに合わせてセレクトすると、違ったコーヒーの楽しみ方が出来ると思います。
私は、コーヒー1杯に小さじ1杯程度のお砂糖で試してみたのですが、ちょうど良いバランスに感じられました。

同じコーヒーでも、合わせる砂糖によって変化するそれぞれの味わいの違いが面白く、変化を感じながらじっくりとコーヒーを楽しむことができました。

お砂糖は、5大栄養素=糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラルの1つである糖質に含まれます。
5大栄養素のどれかひとつ欠けても身体はうまく機能しないと、いわれています。
しかし、あまり意識をし過ぎて、日々の生活が窮屈になるよりも、偏りすぎてしまうことに気を付けて美味しくいただくことが、心も身体も快適だと感じます。

お砂糖は、体に悪いものではなく、適度に摂取することは、身体にとって大切だと思います。

コーヒーの味わいを広げ、より深い世界を楽しんだり、お菓子作りにも欠かせない存在です。
コーヒーとお菓子を囲んでその場や会話を楽しむ時間は、心にとってとても有意義な時間だと感じます。
歴史を辿るとお砂糖は2000年以上も前から存在していたと言われ、人々の食生活を潤してきました。

お砂糖には、甘さを加える以外にも様々な性質を持っています。

保水性・吸水性・浸透圧・などの物理的・科学的な特性があり、それが様々なお菓子や料理の可能性を広げたり、美味しさを引き立てるのに役立っています。

保存食であるジャムを作る際に砂糖を入れるのは、甘みを加えるだけではなく、砂糖の持つ保水性が腐敗を防止し、酸化を防ぐため、さらには、果物中のペクチンをゲル化し固めるといった性質を合わせもっているからです。

お砂糖という存在と、人の食への探究心や工夫で様々なお菓子や料理が生まれてきました。

そして様々な国で、その国ならではの茶文化や伝統菓子などがあり、人と人とのコミュニケーションや楽しい時間を共有する場も出来ていきました。

様々な情報に振り回され、楽しい時間をなくしてしまうより、しっかりとそのものを味わい、過剰に摂取することは避けて、楽しい時間をより楽しみたいと思います。


パティシエ

中山圭子

Nakayama Keiko

Respirer代表。SCWで焼き菓子担当として勤務後、地元鳥取で「焼き菓子屋Respirer」開業。コーヒーとのマリアージュの大切さを理解して創られる焼き菓子は大胆且つ繊細。本場フランスの牧場や農園での経験を活かし、素材の大切さを伝えていく。



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